3つのリムの中で最も訪問者が多いのが、サウスリム。フェニックスから一番近く、交通の便がよく、さらに近くに空港(グランド・キャニオン国立公園空港)があるため、1年を通じて交通の便が良いためです。
サウスリムの中心は、サウスリム・ビレッジ。ここには、宿泊施設、レストラン、キャンプ場などがすべて揃っています。このビレッジを基点とし、西側をウエストリム(West Rim)、東側をイーストリム(East Rim)と呼ばれています。
グランド・キャニオンの展望台は、ビレッジに2か所(マーザーポイント、ヤバパイポイント)、ウエストリムに7か所(トレイルビュー、マリコパポイント、パウエルポイント、ホピポイント、モハーベポイント、ピマポイント、ハーミッツレスト)、イーストリムに5か所(ヤキポイント、グランドビューポイント、モーランポイント、リパンポイント、デザートビュー)あります。
それぞれの景色は異なるので、写真を撮ることを楽しみにしている人は少しでも多くの展望台を回る必要があります。しかしながら、1か所に留まって、耳を澄ましながら、雄大な景色を堪能する楽しみ方もおススメです。
行き方
レンタカー
フェニックスやフラッグスタッフからサウスリムを訪れる方は、レンタカーがベストです。車でサウスリムに入る場合は、ビレッジの入り口で1台$25の入園料を支払います。昼前後は渋滞になることもあります。
所要時間 :フェニックスから約3時間半、フラッグスタッフから約1時間半、ラスベガスから約5時間、ロサンジェルスから約8時間
注意事項 :ビレッジの入り口を入ってしまうとガソリンスタンドはありません。手前のトゥシヤン(Tusayan)または、デザートビュー(Desert View)で満タンにしておきましょう。
長距離バス
フラッグスタッフからサウスリムまで、アリゾナ・シャトル社 (Arizona Shuttle)がシャトルバンを運行しています。フェニックスやラスベガス、ロサンジェルスから長距離バスで向かう場合は、一度フラッグスタッフまでグレイハンド社 の長距離バスを利用し、フラッグスタッフでシャトルバンに乗り換えることになります。
所要時間 :フェニックスから約3時間半、フラッグスタッフから約1時間半、ラスベガスから約5時間、ロサンジェルスから約8時間
乗車場所 :フラッグスタッフからは、アムトラックのフラッグスタッフ駅が待合・乗車場所。サウスリムからは、マスウィク・ロッジ(Maswik Rodge)が待合・乗車場所。
乗車時刻 :アリゾナ・シャトル社のホームページで要確認。
料金 :片道$24(乗車場所係員またはインターネットでの予約の場合)、片道$28(電話予約の場合)
飛行機
ラスベガスからのみサウスリム南6.4kmにあるグランド・キャニオン国立公園空港(Grand Canyon National Park Airport: GCN)まで1日5~7便、シーニック航空 (Scenic Airlines)の定期便があります。
所要時間 :75分
注意事項 :グランド・キャニオンのみ観光する場合は、シーニック航空 のツアーに参加したほうがお得で便利。
鉄道
フラッグスタッフまたはロサンジェルスからは、アムトラック(Amtrak)のサウスウエスト・チーフ号(Southwest Chief)がサウスリムの南方にある町ウィリアムズのウィリアムズ・ジャンクション(Williams Junction)駅に停車します。
そこから無料シャトルバスで、グランド・キャニオン鉄道(Grand Canyon Railway)のウィリアムズ(Williams)駅へ移動。さらにそこから、観光用の蒸気機関車でサウスリム・ビレッジにあるグランド・キャニオン(Grand Canyon)駅まで行くことができます。列車内は雰囲気のある内装に仕立てられているため、豪華な旅を楽しめます。
所要時間 :
アムトラック:ウィリアムズ・ジャンクションまで、フラッグスタッフから40分、ロサンジェルスから8時間。
グランド・キャニオン鉄道:ウィリアムズからグランド・キャニオンまで2時間15分
乗車時刻 :
アムトラック:ホームページで要確認。
グランド・キャニオン鉄道:ウィリアムズから毎日9:30, 15:30。グランドキャニオンから毎日11:45,17:45。
料金 :
アムトラック:ウィリアムズ・ジャンクションまで、フラッグスタッフから$7、ロサンジェルスから$60。
グランド・キャニオン鉄道:往復$70
見どころ
サウスリム・ビレッジ(South Rim Village)地図 (PDF
形式)
サウスリム・ビレッジは森の中に様々な施設が点在しています。ビレッジ内は、ビレッジシャトル(Village Shuttle)という無料シャトルバスが年中無休で巡回しています。ルートは、キャニオン・ビュー・インフォメーション・プラザ(Canyon View Information Plaza:通称CVIP)と各施設、ヤバパイポイントを結んでいます。(地図はコチラ )
展望台
ヤバパイポイント(Yavapai Point)
ビジターセンターがあり、大きなガラス越しに、グランド・キャニオンの断崖絶壁のスリルを味わうことができます。
マーザーポイント(Mather Point)☆
展望台の中で1、2位を争う素晴らしさ。
ビジターセンター
キャニオン・ビュー・インフォメーション・プラザ(Canyon View Information Plaza: CVIP)
ビレッジの外れにあります。ハイキングなどを実施する人々に対して、地図などの情報を提供してくれています。
レストラン (※冬期は閉店している場合もあります。)
ヤバパイ・ロッジ(Yavapai Lodge)
セルフサービス形式のカフェテリアがあります。
マスウィク・ロッジ(Maswik Lodge)
同じくセルフサービスのカフェテリアがあります。
ブライト・エンジェル・ロッジ(Bright Angel Lodge)
カジュアルなレストランがあります。ブライト・エンジョル・トレイル(Bright Angel Trail)の出発点にもなっています。
ショッピング
マーケットプレイス(Marketplace)
ヤバパイ・ロッジの隣にある大きなスーパー。キャンプ用品やアウトドア用品、携帯食などを購入できます。郵便局や銀行もあります。
ウエストリム(West Rim)
サウスリム・ビレッジからウエストリムの各展望台へは、ハーミッツレスト・シャトル(Hermits Rest Shuttle)という無料バスが巡回しています(地図はコチラ (PDF形式))。復路はモハーベポイントとホピポイントにしか停車しません。日没後は非常に混雑します。12月~2月は、ハーミッツレスト・シャトルは運休しています。
展望台
ホピポイント(Hopi Point)
日没ポイント。
モハーベポイント(Mohave Point)☆
日没ポイント。
ハーミッツレスト(Hermits Rest)
一般観光客が行ける西の端。ハーミッツレスト・シャトルで40分の距離。建物は国家歴史文化財および国定歴史建築物に指定されています。
ツアー
Xanterra Parks & Resorts社 が、ウエストリムを周遊するツアーを提供しています。各ロッジのツアーデスクから予約できます。
イーストリム(East Rim)
展望台が比較的密集しているウエストリムと違い、イーストリムは車でないと向かうことができません。ただし、ヤキポイントまでは、サウスリム・ビレッジからカイバブ・トレイル・シャトル(Kaibab Trail Shuttle)という無料バスが年中無休で運行しています(地図はコチラ)。
展望台
ヤキポイント(Yaki Point)
サウスカイバブ・トレイル(South Kaibab Trail)の出発点に近い。
グランドビューポイント(Grand View Point)☆
サウスリムで最も標高の高い展望台。絶景ポイント。日の出、日没のポイントとしてもGOOD。
リパンポイント(Lipan Point)☆
展望台の中で最も美しいとも言われている。
デザートビュー(Desert View)☆
カフェテリアやキャンプ施設もある大規模な展望台。ウォッチタワー(Watch Tower)という展望塔もある。
ツアー
Xanterra Parks & Resorts社が、イーストリムを周遊するツアーを提供しています。各ロッジのツアーデスクから予約できます。
アクティビティ
トレッキング
標高2000m級のところにあるリム。そこから谷底までトレッキングをし、コロラド川を渡って16km先にあるノースリムまで行くことも可能です。谷底までいかなくても、1時間ほどでもトレイルを下るとリムでは味わえないグランド・キャニオンのスケールを感じることができます。
楽な道のりではないため、帽子やサングラス、万一に備え防水ジャケットや懐中電灯などの装備や、食料、飲料水、スポーツドリンクなどは欠かせません。リムの上と谷底では10℃ほど温度が異なることも忘れてはいけません。
トレイルは、ブライトエンジェル・トレイル(Bright Angel Trail)と、サウスカイバブ・トレイル(South Kaibab Trail)の2つがあり、2つのトレイルは谷底の宿泊施設・ファントムランチ(Phantom Ranch)で合流します。トレッキングに参加する前に、ビレッジでCVIPを訪れ、情報収集しておきましょう。
ブライドエンジェル・トレイル
Bright Angel Trail
サウスカイバブ・トレイル
South Kaibab Trail
起点
ブライト・エンジェル・ロッジ
ヤキポイント近くのトレイルヘッド
勾配
なだらか
きつい
谷底までの距離
長い(ファントムランチまで12.2km)
短い(ファントムランチまで15.4km)
日陰
日陰が多い
日陰が少ない
景色
サウスカバイブには劣る
最高
途中のポイント
インディアン・ガーデン(Indian Garden)
-起点から片道2.5~4.5時間。
-清流が流れているオアシス。水分補給可能。
-ファントムランチまたはキャンプ場を予約していない人は、ここで引き返さなければいけない。
プラトー・ポイント(Plateau Point)
-起点から片道3.5~5.5時間。
-コロラド川を間近に見られる展望台。グランド・キャニオンで最も美しい展望台と言われている。
スケルトン・ポイント(Skelton Point)
-起点から片道2.5~4時間。
-グランド・キャニオンの山々を一望できる絶景ポイント。
ファントムランチまでの所要時間
下り 4~6時間
上り 6~10時間
下り 4~7時間
上り 6~12時間
グランド・キャニオンの谷底に唯一存在している宿泊施設。80名収容できますが、1年前に開始される予約とともに即満室になってしまうほどの人気ぶり。部屋は9人部屋のドミトリーと2人用の個室があります。料金は、一泊約$25~40(朝夕食別。朝食は約$20、夕食は約$30)。
遊覧飛行(Flight Seeing)
グランド・キャニオンでは遊覧飛行を楽しむこともできます。Grand Canyon Airlines社 とPapillion Grand Canyon Helicopters社 が提供しているツアーには、各ロッジのツアーデスクから申し込むことができます。春から秋にかけての繁忙期には予約が殺到することもあるため、予定が確定している方はインターネットから事前予約をしておくとよいでしょう。
ラフティング(Rafting)
1日コースで軽やかにコロラド川下りを体験するコースから、数日かけて本格的にレイクパウエルからレイクミードまで激流下りをするコースなど様々なツアーが企画されています。ラフトツアー会社のリストはコチラ 。
気温
「アリゾナ州にあるから暖かい」と、勘違いしてしまいがちなグランド・キャニオンの気温。実際には、フェニックスと比べ気温は非常に低く、特に夜間は真夏でも寒さを感じるほどです。トレッキングをする方はもちろんですが、展望台のみを回る方も、日の出、日の入を目指す方は、夏でもジャケットが必要です。
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